鞆音

鞆音

愛し愛され憎しむ時代の先に 僕ら偶然に生まれ合ったのさ
星の数にも負けないほどの奇跡と 夢の数には叶わないほどの幸せと
わからない事で回るこの世界 わかりきった事ばかりの日々
重ね重ねた記憶のその片隅で 忘れられないものなら確かにそこに在る

覚えた言葉を 感じた心を いくつ塗り替えたなら 辿りつける

尽くし尽くされ育む時間の上に 僕ら必然に出会い合ったのさ
歳の数だけ無くしてきた喜びと 愛の数だけ見逃してやれた優しさと
どっちつかずのまま生きてきたから どちら側でもないまま生きてゆきたいから
奪い奪われるような繰り返しの中 伝えられないものなら大事にしまってる

大切な物を 大切な人を いくつ乗り越えたなら わかち合える

はじき出された螺旋の奥の奥 見えないままでも手を伸ばせ
旅立つ日々をいくつ見送って そこにいる意味は胸の奥の
全て 総べて

答えはいつでもすぐそばにあるはずと 綺麗な言葉を並べ立てている
醜さと肩を並べ歩く歩幅で 両の手に抱えきれるものこそ幸せと
そんなはずがないだろう そんなわけがないよな
望み願い続けるだけじゃ変わらない だけど それだけが確かな答えさ

溢れる皮肉を 満ち足りる暗闇を こぼれた光を 憧れた夜を
覚えた言葉を 感じた心を 大切な日々を ありふれた日々を
いくつ塗り替えてゆく 乗り越えてゆく 本当は なんて言うのなら
何を守る為の音だ 掴むための音だ 死なない為に生まれたわけじゃない
全て 総べて 超えて

はじき出された螺旋の奥の奥 見えないままでも手を伸ばせ
旅立つ日々をいくつ見送って そこにいる意味は胸の奥の
全て 総べて 越えて
はじき出された螺旋の外側の 見えないままの心でいい
旅立つ日々を全て刻むなら 引きずり出したその胸の奥の
全て すべてが 生きる意味だ