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「バイト配信」はじめました

ご無沙汰しています、SASAYAMA.です。
突然ですが、10月16日よりツイキャスにて「バイト配信」を始めました。
https://twitcasting.tv/sasayama_info
今のところは大体22時近辺から、30分程度を目安にゆったりと歌をお届けし、対価として時給を得る、あるいはツイキャスのメンバーシップに加入して頂くことが目的の配信です。

KOBE 16bitの閉店以来、定期公演という自分にとって核であり軸であったライブを休むにあたり、これを機とばかりに10年以上に渡り停滞していた作品制作の準備を整えていました。
そうすると良くも悪くも、想像力や創作力、そして単純な行動時間において作品制作のリソースが足りなかったのも当然で、よくもまぁあんな「化け物じみた」ライブを毎月やっていたものだな、などと感じた晩夏、初秋でした。

コツコツと整えていた制作環境が一段落し、一曲がほぼ形になったところで改めて活動基盤や暮らしのサイクル、もっとありていにいえば「現状の生活費の稼ぎ方」を見直したいと感じ、今に至ります。
「このままではいけない」とまでいかずとも、緩やかに終わっていく気配をいち早く認め、大きく変える、変わることも時に必要だと思います。

あくまでもひとまずの着地点として、まずは色々な意味でリソースに大きな負担のない「配信」という部分で、ファンの方々が喜び、まだ見ぬ誰かに届き、かつ収益になりそうなものは何かと考え、それはやはり歌だろうなと思いました。そうでありたい、というのも本音かもしれません。これは本当に良い意味でざっくばらんにいえば、それ以外に理屈抜きで自信を持てるものがないとも言えます。
もちろん、活動に際して実際やってみないとわからないことはいくらでもあり、その中で内容が変化することは無数にあるとも思います、その点は見守りつつ楽しんで頂ければありがたいです。

正直な現状として自分の歌や音楽では、本当にそれのみでいっぱしの生活を満足に送るような稼ぎがありません。
しかしながら、自分の歌や音楽の力と素晴らしさ、そしてこの音楽を求める人はたくさんいて、まだ出会っていないだけだろう、という思いに疑いは未だありません。それこそ数多くとは言えないSASAYAMA.ファンの方々も同じことを感じてくれていることでしょう。

本音を言えばとても悔しくもあり、活動や評価という部分では恥ずかしく、惨めで孤独な気持ちになることも少なくありません。そういった部分にただ一人、じっくりと向き合わざるを得なかった二ヶ月でもありました。
本当にただの一人にも楽しまれないものであったなら、とっくに音楽を発信する事はやめていたろうとも思います。

それでも未だ疑うどころか、そういった概念すら不思議と湧くことのない、自分の歌や音楽への自信と。
社会的価値に乏しい中でこの音楽を見つけてくれたファンや、支えてくれるスタッフ、いち人間として支え続けてくれる存在に対し、この社会でもう少し評価されたいと強く思いました。
タイトルにもしている「バイト配信」というカジュアルな言葉とは裏腹に、そんな思いが心を強く巡っています。

ライブについては、どんな形であれ定期公演を再開すれば、ある程度は以前のような収益にはなると思います。しかしながら、今頭を巡る経緯の中での再開は「頼る」ことでもあり、表現したいものを表現する、という本来の定期公演が定期公演たる理由と違ってしまう思いがあります。

また現実として146回を重ねてきたことで尚更に「それだけでは広がらない」あるいは「この音楽を潜在的に待っている」多くの人に知ってもらえないのだろう、と感じたのも事実です。なので定期公演について考える作業は今しばらく封印し、あまりのリソースを割かない公演のみ、少しずつ開催しよう、というのが今現在の考えです。

まずはバイト配信と作品制作、そうこうしているうちに生活が破綻することのないように、頑張ってみようと思います。現状までの報告のような、決意表明のような、そんな乱文となりましたがどうぞご理解ください。

あまり文章で言うのが得意な言葉ではないですが、どうぞこの歌と音楽をしばらく支えてください。
そしてそれ以上に、この素晴らしい歌と音楽を今まで以上に楽しみ、また広げることに力を貸してください。

芸術と娯楽、目的と手段、表現と技術、実体と虚像、そういったものがまぜこぜに同じ言葉で語られる時代に、SASAYAMA.のような「音楽」が売れるというのは本当に難しいことです。それでも自身を取り巻く愛情と享楽が同じことを願うように、ファンの皆様はもちろん、今は海の向こうのような世界までもワクワクさせたいと思っています。

最後に。
いろいろ書いたけどそれはそれ。自身の音楽とじっくりと向き合い過ごしているこの二ヶ月、一方ではとても充実しています。たとえば確かな幸せを感じながら、だからこそ埋没しているだけではいけないなという話。
そのあたりはそれこそ配信でも覗きに来てもらえればと思います。

どうぞよろしくしてください。

2023.10.18 SASAYAMA.